腰痛の症状
腰痛の症状は年寄りだけがなるものではありません。腰痛は若い人から年配の人まで幅広い層の年代に症状が現れるので、症状の状態も実に様々なものとなっています。同じ腰痛の痛みでも冷やした方がよくなる場合もあれば、温めた方がいい場合があります。腰痛の治療に関しては自分で判断して対処してしまうことで治りにくくなってしまう可能性もあるので注意しなければいけません。
年齢を問わずに疲れが溜まっている時などに腰を頻繁に曲げるようなことがあったり、少し体をひねったりするなどして、突然腰が痛くなったり、動けなくなるのが、一般的によく耳にするギックリ腰の症状です。
一瞬にして激しい痛みが生じてしまい、自分が思うように動けなくなってしまいます。ギックリ腰のような痛みが生じ、体を安静にしていても改善せず、腰の痛み以外にも足のしびれも感じるようであれば、腰椎椎間板ヘルニアの可能性も疑った方がよいでしょう。
この腰椎椎間板ヘルニアは、立った状態よりも前かがみの状態や座っている状態で痛みを感じやすくなるため、靴下を履く動作で痛みを感じるのであれば注意が必要となってきます。脊髄分離症に関しては、体を後ろに反らせたり、長時間同じ姿勢をしていることで腰に痛みを感じるようになります。脊髄すべり症になってしまうと、重苦しい腰の痛みから始まって、足にも痛みやしびれを感じるようになります。
椎間板性腰痛は、椎間板の老化することによって起こる腰痛の症状で、神経の刺激により腰痛を感じるようになります。長時間同じ姿勢でいると痛みを感じるようになり、横になると症状が和らぐ感じがします。
腰痛の症状の中で一番多いのが、腰痛症といわれる腰痛です。腰と言うのは日常生活の色々な動作の負担がかかりやすくなっているため、腹ばいの状態などの無理な姿勢で読書やテレビ観賞をしたり高さの合わないテーブルなどを使用していると腰痛を引き起こしてしまう可能性方が高くなります。
あぐらをかくような姿勢や、布団や枕を変えることなどでも腰に負担がかかってしまいます。腰痛症に関しては、腰が重い・だるい・凝るなど、痛みが鈍いので、自覚症状がほとんどない場合が多いです。普段何気なく過ごしている日常生活の中で腰痛が慢性化してしまうことも多くあるので注意しなければいけません。
腰痛マッサージで治療
腰痛と言うのはなかなか厄介な症状で一度腰を痛めてしまうと、症状が完治するまでには時間がかかってしまいます。一時的に腰痛が改善したと思っても、再発を繰りかえしてしまうことも少なくはありません。腰痛の治療としては、マッサージが有効であると一般的にいわれています。
マッサージと言うのは筋肉の疲労が原因で痛む腰痛にとって、特に効果的な治療方法となっています。手のひらや指を使って筋肉や腱をさすったり、揉んだり、関節を動かすなどの行為をすることによって、筋肉の緊張を緩めて安定させる効果があります。マッサージすることで血行を促進して腰の痛みを和らげてくれるわけです。
当然ながら、痛む箇所や症状によってはマッサージの方法が異なっています。マッサージによる治療と言うのは、腰痛持ちの人はもちろんですが、腰痛のない人にもお勧めとなっています。
なぜかというとマッサージと言うのは、腰痛の治療の他にも予防効果があるからです。腰痛の原因というのが日常生活の中に多く潜んでいるので、多くの人は自分でも気づかないうちに腰に大きな負担をかけていることになります。現時点においては大丈夫であっても、今後腰痛が発症する可能性があるので、疲労回復のためと腰痛予防のためにも、定期的にマッサージを受けるようにした方がよいでしょう。
また、最近では、手軽に自宅で簡単にマッサージができる家庭用のマッサージ器が販売されているので、それらを活用してみるのも腰痛によい効果を与えるでしょう。マッサージにも様々な種類があります。一般的なマッサージを始めとして、強めの刺激を与えてくれるタイ式マッサージ、揉むというよりさするに近い手法に加えてアロマの効果で嗅覚からも刺激を与えるアロママッサージなどいろいろなマッサージがあります。
腰痛の症状や目的に合わせたマッサージを選ぶことで、より高い効果が期待できます。また、腰痛の原因や症状によっては、マッサージをしない方が腰にとってはよいことがあるので、専門医に相談してからマッサージを受けるようにした方がよいでしょう。