腰痛 治療

内臓疾患と腰痛

一言で腰痛と言っても、その症状や原因には様々なものがあります。特に腰痛のなかでも慢性的な腰痛のある人の9割という高い数字の人が、腎臓に何らかの問題を持っていると言われています。

 

腎臓のは腹膣の後面にあるので、腎臓に炎症がある場合には、腰に重い痛みを感じることがあります。これは腎臓を動かしている末梢神経と同じ場所から出ている神経が腰の筋肉へも伝達することで、腰の筋肉に影響を与えることから起こってしまいます。

 

また、同じ姿勢で動かずに安静にしていても痛みが落ち着いてこない場合や腰の痛みと同時に血尿や腹痛などの症状が出るような場合には、内臓のトラブルが腰痛の原因の可能性があります。

 

腰の部分と言うのはちょうど臓器が多く存在するところとなっているので、内臓の不調によって影響を受けやすい部分と考えられています。胃や胆石、十二指腸潰瘍などの消化器系の疾患からきている腰痛のケースでは、腹痛や血便、吐き気や嘔吐などの症状がみられるようになり、尿路結石や前立腺がんなどの泌尿器系の疾患においては、腰痛の他にも血尿や排尿障害などの症状が現れることがあります。

 

婦人科系の子宮ガンや子宮内膜症などの疾患においでは、おりものが増えるようなことがあったり、不正出血を伴うことも多くあります。加えて循環器系の疾患では、腹痛、背腰痛などの症状が起こってしまいます。内臓疾患が原因で起こる腰痛では、筋肉や骨からくる腰痛とは別のものであると捉えておくようにしましょう。

 

内臓のトラブルが原因で起こる腰痛では、症状をそのまま放置しておくと生命にかかわる可能性もあるので注意しなければいけません。自分の判断だけでは、はっきりと原因はわからないので、痛みを感じるようであれば専門医の診断を受けるようにしてください。一応の目安としては、内臓疾患による腰痛の場合は、どのような体勢になっても痛みが楽になりません。