腰痛 治療

椎間板ヘルニアと腰の痛み

腰の痛みを慢性的に感じている人の多くは、「椎間板ヘルニア」と言う病名を聞いたことがあると思います。しかしながら、まったく腰に負担が掛かるような生活を送っていない人にとっては、全く聞いたことがない病名かもしれません。

 

それでは、椎間板ヘルニアとは一体どのような病気なのか簡単に説明してみたいと思います。まず、背中の骨というのは全部で二十四個の椎骨と呼ばれている骨で構成されています。さらに、その椎骨と椎骨の間には、「椎間板」と呼ばれている骨と骨とのクッション的役割を果たしている軟骨が挟まれています。

 

この椎間板というのは、周りの硬い部分(繊維輪)と中心の柔らかい部分(髄核)とで構成されています。腰に痛みを与えることになる椎間板ヘルニアは、この椎間板の中心の柔らかい部分が周りの硬い部分を突き破ることによって、外に飛び出した状態のことを指しています

 

この外に飛び出した出っ張りが神経などを圧迫することによって刺激するので、激痛や痺れとなって症状に表れることになります。椎間板ヘルニアを発症する原因として考えられるのは以下のことが考えられます。

・腰を強くひねったりして、日常の動作で背骨に負担を掛けた
・椎間板自体の老化
骨の老化
・背骨や骨盤の歪み、ズレ

 

などの原因が挙げられます。また、ヘルニアは3ヶ月から6ヶ月程度で自然に吸収されるケースもあるので、吸収されることにより痛みも軽減されていきます。しかし、始めのうちは腰に痛みを感じても我慢できたとしても、急に激痛に変化するかもしれないので注意しなければいけません

 

もし、腰に普段では感じることがないような猛烈な痛みを感じたり、腰から足先にかけて痺れや痛みを感じるようであれば、まずは整形外科を受診することをお勧めします。